のどの奥にずっとひっかかったままの魚の小ぼね

ガザ、死者3.5万人 「さらに1万人」推定

パレスチナ自治区ガザの保健省は12日、イスラエル軍の攻撃による死者が3万5千人を超えたと発表した。ガザで救護活動を担う当局は推定1万人の遺体ががれきの下に埋まっていることを明らかにした。米CNNが伝えた。同軍はガザの最南部ラファに加えて北部でも地上作戦を展開し、さらに犠牲が拡大するおそれが強まって…

https://www.asahi.com/articles/DA3S15933181.html

オッペンハイマーの映画を見てから、ずっとのどに引っかかったままの魚のこぼねがある感じがしている。映画中、原爆制作過程において日常を送るアメリカ国民、原爆投下の実験成功と勝利を喜ぶアメリカ国民の様子があった。一方、同時期の日本では、アメリカ軍による、日本のあちこちで空襲や攻撃に伴う恐怖や犠牲の日々、さらに原爆投下でたくさんの犠牲者もでていた。とても複雑な思いでその映画のシーンをみていました。

一方で、今、ガザでは、空襲などで恐怖の日々が続き、子どもを含めたくさんの犠牲者が報道されている。一方で日本では、日常が続いている。ゴールデンウィークもありたくさんの旅行の話もある。ニュースの話題ももっぱら円安のことや高齢化のことなど。

時代も変わり、テクノロジーも発展しても、人は立ち位置によって変わる正義を持ち、さがとして断ち切れない業もあり、結果として歴史からは何も学べず、変わらないのかもしれない。そんな気持ちがのどの奥にひっかかった魚のこぼねとしてまだ心に残っています。なんとかできないものだろうかと。そういう私も日常を送る一人。無力を感じてむなしいですね。