道徳授業「格上げ」質の変化は 保護者・地域と協働課題
小中学校でいじめの増加が続いている。改めて考えたいのが2014年度の学習指導要領改訂で「教科」となり充実が目指された道徳の役割だ。道徳教育に詳しい土田雄一・敬愛大学教授は「考え、議論する」授業の実現は道半ばだと指摘する。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE15CCU0V10C24A3000000
日曜日の日経。
道徳が教科されて、その分析と懸念について書かれた記事を初めてみたように思う。以前に、子どもの道徳の教科書を読んでそして授業を見て、少し驚いたことを覚えている。まるで、道徳についてみんなで議論するも、そこには正解があるような印象を受けた。道徳までも、数学の問題集のような解き方をしているのかと、そういうことのために道徳が教科化されたのであれば本末転倒じゃないかなとか、これこそ多様化を認めないことになるのではないかと、心配したことを思い出した。
今回の記事では、
「教科化の際、心配されたのは成績評価が始まることで多様なはずの道徳心を型にはめてしまうことだった。今のところ、そうした弊害は目立っていない。一方で授業が教科書の内容をなぞるだけになっているのなら、別の意味で定型化が起きていないだろうか。」と疑問を投げかけているが、うーん、どうなんだろうと思う。
しかし、ネットやSNSなどで、子どもたちが、政治家を含め大人の現実のニュースを目にしている以上、道徳の意図するところは、方便に過ぎず、その授業の意味を理解できる環境にあるのだろうかと考える。