古筆かな文字を通じて
今は、古筆の教科書としての王道、「高野切れ三種」に取り組んでいます。
古筆臨書が目的なので、お手本通りに書くことが正しいゴールなのですが
古筆かなは何が美しいのか正解なのかまったく理屈で理解できていないので
あまり喜びもなく、まずはやってみる、苦戦しながらも、
そんな感じで取り組んでいます。
昔のかな文字は、200~300あったといわれているようで、
それを明治時代に50まで整理したようです。
「あ」だけでも、漢字の阿 安 ・・・さらにいろいろなくずしが入っていたり
今、戸籍法で話題になっているふりがなやキラキラネームと似たりよったりではと感じますね。
4世紀、5世紀ころ、中国から学んだ漢字、象形文字で見ただけでその意味がわかりやすいものを
あえて、音で表記するためだったのか・・・和歌の世界を表現するためだったのか・・・
なぜ かな文字を作ったのか、
これって、アニメ文化、ガラパゴス気質、そしてロジカルよりも民意が優先する
日本的な独特の文化を醸成する価値観の原点に近づくのかも・・・
そのあたりの背景にとても興味深々です。
なので、古筆かな・・・まだやめられないでいます。