岸田さんの減税と給付金話、その効果と手続きのイメージがわかない・・・

今朝の日経新聞

首相「物価高超す所得増実現」 

来夏、賃上げ・減税で17兆円台前半の経済対策決定

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO75854520T01C23A1MM8000/

今朝の東京新聞

減税、給付金、公共事業…17兆円経済対策を閣議決定 需要刺激と円安で物価高に拍車の恐れも

https://www.tokyo-np.co.jp/article/287708?rct=economics

経済対策決定は、日経新聞では、賃上げ・減税で物価高超す所得増実現 

東京新聞では、需要刺激と円安で物価高に拍車の恐れと、

経済対策決定の目的や効果の解説がありましたが、円安と人手不足で物価上昇は続くのではないかという内容でした。                

先日、東京都も子育て世代に給付金を配ることになりましたし、今度は、減税や給付金と税金を戻したり配ったりする議論が続いていますが、今、政治がすべきところって、こういう人気取りのようにみえる政策なのかなと本当に不安になります・・・

少子化対策、高齢化対策、財政問題、年金問題、医療費問題、教育問題、エネルギー問題、防衛問題、デジタル問題 etc・・・どれも優先順位がつけられないくらい大事ですが、痛みを伴う政策が必要なことはおそらく誰しもがわかっているでしょうし、利権や既得権でがんじがらめで手を付けられない状態だから、結局、このようにわかりやすい形で、税金を配ったりすることに終始してしますのかもしれませんね。 子どもの未来を考えると、そうのんびりと構えたままで、子どもたちに負の日本の状態で次世代にバトンタッチしたくない気持ちです。

一方で、この減税や給付金の手続きを、頭のなかでシミュレーションすればするほど、?????となります。特に6月に減税ということですが、まだ、年末調整や確定申告時に減税であれば、1年分の税金が確定したあとなので、わかるのですが、1年分の税金が確定していない6月に減税手続きするって、どうなるんだろう。減税は税金が発生しているから成り立つことなので、1年たって、税金が発生しない人に減税ってなりたつ?その場合は給付金?でも、それってわかるのは年末だし・・・頭のなかでぐるぐるまわっていて、これって根本的に実務として成り立つのかしら?もしかしたら、前年の税金をベースに減税か給付金を決める?それはそれで、だれがどうやって決めたり線引きするの?とイメージするだけでいろんなケースが想定されるので、成り立つのかしら?

また消費税減税の話も出ているようですが、つい10月からインボイス制度が始まったとこですが・・・と突っ込みたくなります。あれだけ反対の声が上がっていたインボイス制度、それでも、消費税を確実に納税させるため、そのために免税業者の方にも納税をさせるために、インボイス番号制度のもと、経理手続きが非常にめんどくさくなったわけです。

社会福祉的にお金が足りない、そのために創設された消費税、少しずつ消費税率もあがってきて、そしてインボイス制度の徹底、なのに消費税減税?       消費税減税の良しあしを言っているのではなく、なんで、こんなにちぐはぐになるんだろうということですね。ここで消費税を減税となったら、一段と複雑化し、結果としてアナログ化し、経理事務の負担がさらに増えてしまうのではと懸念し、頭の中で考えるとぞっとします。もう少し場当たり的でない議論を願うばかりです。