基本を大事にし、礼節を大事にする
日展などに何度も出展されている書家で、教職をされている先生とお話をしていた、というより一方的にお話をおうかがいしていたのですが(-_-;)書道部の顧問をされているので、生徒のお手本を書くにしろ、毎日臨書を重ねているとのこと。好きな書体の書家の臨書もするが、先生の師匠の方の言葉として、書聖王義之の臨書は、ご飯を食べることと同じだとおっしゃっていたと教えてくださいました。1500年まえから素晴らしいと言われ続けている王義之の臨書は書家としてはご飯と同じなのか・・・書家としての基本的な衣食住のうちの食であること。そして、そのことを日展に何度も出されている書家の方も日々行っている。
そして、あるラジオのお話。横尾忠則さんが、三島由紀夫さんから言われたこと、自由な表現とともに礼節を大事にすること。この言葉を大事にしていると。だから、80歳を超えた今でも創作活動を精力的に行えているのではないかというお話。
年を重ねれば重ねるほど、むしろ重ねるからこそかもしれない、基本を大事にし、礼節を大事にする。本質の確認ができたことが嬉しい日でした。