実用文書から生まれた書道 阿辻哲次さん

文字は音声の連続として話される言葉を紙などに定着させるツールだが、それが中国や日本などでは美的鑑賞の対象となる。もちろん文字の美しさを鑑賞する行為は東洋だけでなく、中世ヨーロッパの写本には意匠を凝らした華美な文字が使われ、イスラム教の聖典コーランにも"Islamic calligraphy"と呼ばれる美しい文字が書かれている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD128L10S5A210C2000000

書道のお話。とてもおもしろかった。マレーシアに行ったときに、イスラム博物館で、アラビア語とかトルコ語?!で主に青墨で、小筆で書かれた書を鑑賞したときに、そっか、シルクロードを通じてここまでも書道が拡がったんだと驚いた。そして、アラビア語であっても、その書はとても綺麗だなと感じました。今の日本の書道とは趣が違うのかもしれないが、それでも、各国の言語のなかに、美しさや芸術を見出すという視点は共通だなと。書道を通じて、本当に世界が広がります。