海外の利益、資金還流って?
日経、朝刊より。
2009年度税制改正により、一定の外国子会社からの配当課税は、95%まで非課税になりました。
この法案は、3月27日に成立、4月1日から施行されてます。
日本企業の海外法人の内部留保額は、07年度末で約20兆円、
同年度、海外から受け取った配当金は1兆円強とのこと。
これまで、日本の税率が高かったため、海外で稼いだ利益について、
そのまま税率の低い国に留保されてる傾向があったようです。
というのは、日本企業は、海外で稼いだ利益を配当金という形で日本に戻そうとしても
その配当金には、実効税率の高い日本で課税し直され、その分、税負担が増えるため
そのまま税率の低い国で留保されていたということのようです。
今回の税制改正で、各企業は、日本に資金を集約し、投資や配当など
効率的に資金を管理できることも可能になりました。
三井物産や第一三共など、
早速今期から海外子会社に留保されていた海外から戻す動きが出てきたようです。
日本は、少子高齢化、人口減、中国の台頭など、成長が見込めないことから
これまで以上にグローバル戦略を展開する企業が増えているようです。
この税制改正により、
その海外で稼いだ利益が還流し、
日本の内需が増え、停滞若しくは衰退が予想される日本経済の活力になればいいなぁ
と思います。
さて、本日読み終えた本についてひとこと。
小川洋子さんの「博士の愛した数式」
なぜ、この本を選んだのか、
それは、カバーの絵に惹かれたのと
第1回本屋大賞を受賞したという紹介文が気になって。
読み終えての感想・・・・
読んで良かったです。
じわーと感動し、心が温かくなりました。
普段、専門書やビジネス本を手にすることが多いのですが
このような優しい文学に触れると、あー心が潤ってる!、そんな感覚がありました。