私の履歴書からの気づき。
アメリカコロンビア大学の名誉教授 ジェラルド・カーティス氏。日本研究の第一人者みたいですが、海外の方が、日本語や日本の文化を習得していく様子がとても興味深いです。観光的なインバウンドとは違い、彼の文章を通して、客観的な視点で日本を知るなんてあまりない機会なので。そのなかで、今日の文章、納得!
「外国語はほかにも学んだことがあったが、日本語には魅了される何かがあった。表記の仕組みは複雑ながら面白く、文の構成は思考方法の転換を要した。角や棘(とげ)がない柔らかで丸みを帯びた音はメロディーのようで、音楽的な言葉だなと感じた。」
やっぱり、そうだよな。先日も書きましたが、日本語は音としての発達段階が他言語に比べて未熟な状態、つまり母音が5個しかない状態で漢字が入ってきたので、音はシンプルでわかりやすい、しかし、中国から母音の多い漢字が入ってきて(しかも呉の時代のものや漢の時代のものがメイン)、古代日本人の苦労と工夫の賜物として現代の日本語表記があるわけですが、結果として複雑になってしまった。本当に日本語っていいなと、書道を通してその魅力に気づき始めています。