(天声人語)字幕よ輝け

映画の字幕は、日本特有の文化と言われてきた。海外でも外国映画に字幕が付くことはあるが吹き替えが主流の国が多い。イタリアでは人気のハリウッド俳優なら作品を問わず、同じ声優が吹き替える。テレビで俳優本人が話すのを見た知人は「ブラッド・ピットはこんな声だったのか」と驚いていた▼生の声を聴きたい身として…

https://www.asahi.com/articles/DA3S16084105.html

そうなんだ!このコラムはでは、英語の字幕を工夫した真田広之さんの功績をたたえる内容でしたが、

わたしがひっかかったのは、字幕は日本特有の文化だったんだってとこです。そうそう納得。古代日本、言葉としてはまだ発達段階のタイミングで、弥生時代後期から飛鳥時代くらいから少しずつ、漢字が入ってきて、日本語にあてはめ、補い、創作し、漢字、カタカナ、ひらがなで文字文化を作り上げた。なので、見てわかる文字として、字幕が見やすいのは納得。

一方で、話す言葉として、日本語の母音は5つ。英語の母音が16個、中国語の母音は36個。まず、英語の母音を理解するのは本当に困難だと思う。子どもたちも、ローマ字からアルファベットを覚えることから始まるので、つまり日本語の母音をアルファベットにあてはめることからスタートするから、英語を学び始めると、母音16個の英語の音を区別把握するのが大変そう。ここが英語の壁にぶつかる一つの原因のようにも思う。文字としての言語、音としての言語、そこにそれぞれの歴史や文化的背景が密接に関係していること、いまさらながらにわかったことなんだけど・・・