ジェンダーギャップについて考える
(ジェンダー平等 世界は今:下)2時間半に1人、女性が殺される
大麻の香りが鼻につく路地裏を抜けると、ヒップホップの重低音に合わせて若い男女が体を揺らしていた。南アフリカの最大都市ヨハネスブルクの路上では夢物語のようなもうけ話や、性暴力、違法な売春が繰り広げられている。広大なアフリカ大陸で最もきらびやかで、危険な街の一つだ。
https://www.asahi.com/articles/DA3S15960081.html
南アフリカは、先日のジェンダーギャップ指数では、146か国中 18位 社会的なシステムではジェンダーハラスメントは禁止され運用された結果ですが、ジェンダーに基づく暴力は後を絶たない ということらしい。
以下のサイト、2021年平均寿命 196か国データをみると
https://memorva.jp/ranking/unfpa/who_whs_life_expectancy.php
南アフリカは、男性 58.9歳(172位) 女性 64歳(161位)
日本は、 男性 81.7歳(2位) 女性 87.2歳 (1位)
政治や社会情勢が安定している国が平均寿命が上位に来ている印象。もしかしたら、南アフリカは、ジェンダーがもたらす問題というより、社会への不満が力の強いものから弱いものに八つ当たりというか不満のはけ口になっているという社会情勢に基づくものではないだろうか。そう考えると、日本は、長生きできる国、それだけ社会情勢が安定している、安定していた国なのかも。母やお客様をみていて、70代 80代の女性は、ジェンダーギャップを感じているのだろうかと、夫婦間はいろいろあっただろうが総じて幸福そうに見える。しかし、高度経済成長を経て、その成長のひずみの中で社会の成熟も進み、ジェンダーギャップだけでなく多様な価値観のずれが生じているので、これからの社会の在り方として、多様な価値観を相互に認め合う時代に変わったことを受け入れていくことじゃないかと思う。ある哲学の先生は、「自由の相互承認が争いをなくす唯一の方法で、対話でしか解決できない」とおっしゃっていた。そんなことをこの記事を読んで考えていました。