「書道」ユネスコの無形文化遺産に提案へ 文化庁

先日のニュース、

文化庁は、筆や墨などを使って、伝統的な筆遣いで手書きする「書道」を、ユネスコの無形文化遺産に提案することを決めました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231218/k10014291561000.html

えっ、そうなの!?とびっくりしました。漢字が中国から伝来し、かな文字が派生し、今では、どちらも書道という文化として根付いていますが・・・

じゃあ、書道って、日本のオリジナルな文化遺産なのかな・・・

いろいろ調べると、筆や墨を使っても文字を書いたりデザインしたりという視点では、

中国はもちろん、韓国、ベトナム、モンゴル、トルコなどでもある文化のようです。

当たり前か・・シルクロードでずっと大陸がつながっているんですものね。

先日、マレーシアに行ったとき、イスラム美術館で、中国にある木造のモスクの写真を見たとき、

この時代に中国までイスラム教が広がったんだなと。現代の紛争の伏線がこのときからあったんだなと感じました。

で、日本の書道をユネスコ登録についてはさまざまな意見がありますが、でも、日本の島国ならではというか伝統的というか

さまざまなモノづくりだけでなく、カレー、ラーメン、カステラなどなどの食べ物、

英語を日本語化してカタカナとして融合させる技、など、

やっぱりガラパゴス化し独特独自の文化に成長させるのはいい意味で独特の創造性に基づくものであり、

書道もそうなんじゃないかと思います。

なので、これはこれで日本の文化のひとつとして誇れるものではないかと。

書道を学ぶものとしても、古代中国のレジェンド的な書の大家の作品を臨書をすることで、

この時代の中国の文化や思考の高さ深さに驚愕し尊敬の念を持ち、

一方で、かなや新和様を通じて、日本の書を学ぶと独自の書の発展に面白さを感じます。

それに、中国の大家の臨書を通じて、そこから日本の文化を混ぜながら自分らしい作品作りにつなげていくのも

書道のだいご味だったりしますし。

先日の書道学校では、書初め用に、竹や鳥などさまざまな筆を使わせていただき、一字書を書きあげました。

筆の素材でこんなに表現が変わるのかと、とても面白い授業でした!

古代の中国から各国に広がった書道が、根付いた国々で独特の発展を遂げ現代まで各国の人々が書道を楽しんでいれば

それはその国の書道と言っていいのではないかなと感じました。