ノーベル経済学賞 男女雇用格差
ノーベル経済学賞に米教授 ゴールディン氏 男女の雇用格差、研究
スウェーデン王立科学アカデミーは9日、今年のノーベル経済学賞を米ハーバード大のクラウディア・ゴールディン教授(77)に贈ると決めた。米国の200年以上にわたる労働市場のデータを分析し、男女の収入や雇用の格差が生じる原因についての包括的な研究が評価された。経済学賞での女性の受賞者は3人目。
https://www.asahi.com/articles/DA3S15763441.html
記事によると、
日本の女性の労働参加率がこの10年~15年で改善
「日本は本当に驚くべきことを成し遂げた」
2021年の日本の女性就業者は3002万人で大幅に増えたが
賃金格差は、OECD加盟国平均を大きく下回る。
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男女の賃金格差って、そもそも全世界に共通で、研究対象になりノーベル賞の対象になるくらい
解明できていないことだったんだと、ちょっと驚きました。
そして、日本の女性の労働参加率が上がったが賃金格差は大幅にあるということは、
就業しているが、賃金が安い、多分、パート労働・時短勤務や派遣社員が多いということでしょうか。
労働時間まで記載がないので、推測ですが。
同質の仕事や成果に対して、女性のほうが賃金が低いという話は
明らかな雇用格差であり、これは早急に改善すべきことだと思います。
一方で、子育ての期間中の場合、仕事とのバランスについて
子育てと仕事を10年以上してきて振り返って思うことは、
子どもにとって、結局、何が一番いいことなんだろうと。
子どもの成長ステージに応じてかかわり方は変化しますし、
一人ひとりの個性も違うので一概には言えませんが、
私の経験では、親が子どもとかかわりをもつ、
そういう時期はとても大切だと思います。
だから、子育ては、人間社会にとって必要なことだという位置付けが
社会的な仕組みに組み込まれていれば、
子育てという付加価値が社会的な評価=賃金という形で
可視化できるといいのにと思う。
子育てって、ビジネスに直接つながるわかりやすいキャリア形成には
みえないかもしれないですが、実は効率化、マネジメント、コミュニケーション
メタ認知など、じわーと積みあがるようなキャリア形成につながっているように
感じます。
思いつきですが、子育てというキャリア育成期間中に
キャリア年金みたいなものがあれば、
子育て期間中の付加価値が可視化され、
賃金格差の是正の一助になるのではないかと。
そういう社会の実現を、
日本が率先してやれるといいのになと考えました。
なんともうまく言語化できないもどかしさがありますが、
子育てが、賃金格差の原因につながっているのであれば、
子育ての期間を付加価値に変えられるような
社会的な解決ができるといいのにと願います。