レモンカーと三方よし

ビッグモーター問題、真の被害者は誰か 社会から失われた信頼の価値
2023年7月26日 の朝日新聞

https://www.asahi.com/articles/ASR7T46MJR7SUPQJ003.html

私がこの事件のことを知ってすぐに連想したのは、「レモン市場」のことだ。「レモン」とはアメリカ英語で「欠陥車」を意味する。

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ビッグモーターのこととレモン市場のことを絡めた記事だったのですが、

いまひとつピンとこない部分もあり

ちょうど、元大学教授春木良且先生がラジオで、レモン自動車のことを説明してくれていて

併せてつなげてみるとなるほどよくわかりました。

レモンとは、外側からみると皮が厚くて中身が腐っているかどうかわからないので

中古車も外側はピカピカでもエンジン部分など事故車なのかどのように修理されたのか

わからない。

市場のメカニズムでは、結局中古車市場ってそんなものだよねとなり、結局いいものを市場に出していた業者も含めて

業界全体の付加価値がさがり価値のないものというレッテルが貼られるという感じかな。

こういう外からみてもわかならいものは、特に、モラルハザードがとても大事だと。

欧米では、資本主義の世の中で成功したものは称賛されると同時に貴族的な振る舞いが要請される

それこそ会社も社会の一部、社会貢献も求められる。

実は、日本にもそのような考え方はあったと

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近江(現在の滋賀県)に本店を置き
江戸から明治にかけて
日本各地で活躍した近江商人。
彼らが信用を得るために
大切にしていたのが、
買い手よし
売り手よし
世間よし
という「三方よし」の精神でした。

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日本人、特に近江商人の考え方、

こういう考え方をしていた時代があったことがうれしいです。

コロナ禍になり、いろいろなことや事情がありましたが、

どうもモラルハザードというか、できるだけ自分は損をしないようにというか

そう、三方よしのふところ的なものを感じなくなってきたなと思うことが多かったので、

コロナ禍が終わり、きっと三方よしの空気感が戻るといいなと願います。