少子化対策の盲点〈上〉児童手当、見えぬ効果
政府が「異次元の少子化対策」を掲げてから2年がたった。2024年の日本人の出生数は70万人を割る見込みで、少子化に歯止めはかかっていない。現金給付、保育所の整備、働き方改革――。真に有効な対策は何なのか、答えを探った。
「児童手当があるから産もうとは思わない」。都内で1歳の娘を育てる30代女性はこう話す。月1万5千円が2カ月に1回支給されるが「夫の口座に振り込まれるので使い道はわからない」。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO87090980T00C25A3EP0000
日曜日の日経コラム養老孟子さんから、抜粋
虫の春 解剖学者・養老孟司
イギリスの昆虫学者グールソンの報告によれば、1990年から2020年までの30年間で昆虫の数は全世界で7割から9割減少したという。私自身の体験からしても、この数字は間違いではないと思う。本当に虫が減ってしまった。
先進国は軒並み少子化で、いわゆる途上国もやがては少子化の状況に突入することが人口動態の調査で分かっている。要するにヒトを含めて、現在の地球は生きものが減少する段階に入っている、としか言いようがない。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD206AJ0Q5A220C2000000
もしかしたら、地球規模の変動によるものなのかもと考えると、少子化対策って、論点がかわるよな・・・それが地球の生物の流れであれば。
ただ、超超ミクロな視点から・・・私個人の経験から、子育ては苦労も多いがそれを忘れさせてくれるくらい多幸感がある。だから仕事をセーブして子育てを優先したんだけど。でも、女性と男性の役割と性差、社会の在り方など、常に自問自答しながらの現実との折り合いの連続だよなと感じる。今の社会の在り方では、まだまだ女性が働きながら子育てできる環境としては難しい局面を感じるし、そのしわ寄せは子どもに向かう可能性もあるなと、私の経験では思う。少子化対策って、やはり、子育てを社会的価値観の在り方を問うことから始めることだと思う。選択的別姓の議論も含めて。