交付金減った国立大 法人化20年、学長7割「悪い方向に進んだ」
2004年に国立大学が法人化され、4月で20年。法人化とその後の大学政策の影響について、朝日新聞が全86国立大の学長に尋ねたところ、回答者の7割弱が、教育・研究機関として「悪い方向に進んだ」と考えていることがわかった。国や産業界がイノベーション創出を期待する国立大だが、国から配られる運営費交付金が減額された影響を指摘する声が多かった。
金沢大は昨年、トイレを改修するためにクラウドファンディング(CF)を実施した。2カ月で目標額300万円を上回る355万円を集めたが、SNSでは「どんだけお金ないのよ……」などと驚きの声が広がった。同大の社会科学系学部の教授からは「(施設整備費など)必要な経費が回ってこない」との声が届いた。
https://www.asahi.com/articles/ASS4753QYS43ULLI001.html
朝日新聞朝刊記事。この記事を見て、一番心配したのは、こういう調査を国はやっていたのだろうか。法人化して20年、それが日本の大学の付加価値につながったのか、つながっていなければ見直しをする。大学って、日本のこれからを担う若者が過ごす大事な教育機関、目的をもって法人化したのだから、そういうことは定期的に効果を調査検証しているだろうと思っていたのだが・・・朝日新聞がこのような記事を出したということは・・・国は、いつものように制度を決めた、その決めたことは変えられないからやりっぱなしなのだろうか。