歴史から学ぶ

朝日新聞から

(明日へのLesson)特別編:著者がとく 日高智彦さん 一橋大学入試

私たちが認識する「歴史」は何らかのバイアスとは無縁ではいられない。東京学芸大准教授の日高智彦さん(45)は、これに気づく経験が現在の教育では必ずしも重視されていない、と論考「『歴史的に考える』ことの学び方・教え方」で指摘する。

https://www.asahi.com/articles/DA3S15946490.html

歴史と記憶をいかす 何が「正しい」のか、問いながら 政治学者・宇野重規

人は歴史から学ぶべきである。だが、問題は学び方だ。歴史は毒薬でもあり、学び方を間違えれば、思わぬ副作用をもたらす。ドイツといえば、ナチスによるユダヤ人の迫害・虐殺(ホロコースト)という過去と向き合い、その克服を国是としたことで知られてきた。しかしながら、そのドイツは現在、大量の民間人の犠牲にも…

https://www.asahi.com/articles/DA3S15946469.html

よく言われてた「歴史を学ぶと未来が見えてくる」若い時には、その意味がわからず、逆になんで過去と現在未来は、時代背景も文明も違うんだから比較して何が学びになるのかさっぱりわからずでした。歴史って学校で学んだし、坂の上の雲とか龍馬がゆくとかさまざまな時代小説は、エンタメ的な小説として読んでいるだけだったのでそこに歴史から学ぶという気持ちはなかったように思います。

ところが、最近、歴史の本を読んだり聞いたりしていますが、やっとその言葉の意味というか重大さを理解できるようになってきたと思います。それは教科書で学んだ歴史とは、ある一面からみたに過ぎないインデックスのようなもので、歴史を学び考察する過程は、人の本質を学ぶことなんだろうな。でも、たぶん、人の本質は変わらない、でも時代背景や政治的な意図などさまざま要因と業が絡まって過去から現在につながっている。だから、いろいろな角度から歴史を学び考察することで、今直面している問題や課題を乗り越えられたり解決できるヒントも見いだせるんじゃないかと。そしてわかってくることは、テクノロジーが発展しようが、人間の本質は時代を経ても変わらないから、今でも仏教の教えや哲学的な問いも同時に時代を超えて問われ続けているのだと思う。そうそう、今だったら、若い時に読んだ時代小説も、違った視点でたのしめるのかも。

政治面に、中国共産党幹部訪日に伴い、岸田さんとの対談や上川さんとの対談の話があり、そして退院したばかりの80代の元幹事長が握手している写真が載っていた。中国幹部が体調を気遣っていたらしいが・・・私には、人の業と執念のすごさを表現した写真にみえた。