科学で迫る日本人

日経新聞 3週間にわたる連載 とても面白かったので。

祖先どこから(上) DNAが解く「縄文と弥生」の謎 複雑な流入、稲作民の調査カギ

私たち日本人、日本列島に住む人々はどこからやってきたのか。縄文時代や弥生時代の遺跡から発掘された古代の人骨や現代人のDNAを解析する研究などから、日本人の祖先をめぐる定説が修正されつつある。大陸から多様な人々が渡来して現代人につながった複雑な過程が見えてきた。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO82080640T10C24A7TYC000

祖先どこから(中) 平安期にも縄文人、多様な古代 混合に地域差、稲作も影響か

弥生時代から訪れた渡来人は日本列島でどのように広がったのか。古代人のゲノム解読によって、本州だけでなく北海道や沖縄などでも、もともといた縄文人との混合が進んでいたことが明らかになってきた。その速さには差があり、古墳時代や平安時代の日本列島は、様々な遺伝的背景を持つ人々が暮らす多様性豊かな世界だったようだ。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO82216930Q4A720C2TYC000

祖先どこから(下) 人のゲノム、違いは姿形に多く 生存に有利か、99.9%は共通

日本をはじめ東アジアの人たちの姿形は、世界を見渡すと特徴があるようにもみえる。多くの人で遺伝情報の解読が進み、姿形に関わる遺伝子の特徴がいくつも報告されている。人のゲノム(全遺伝情報)の違いはわずか0.1%で、その違いの中に外見に関わるものが多く含まれるという。人は見た目にとらわれすぎていたようだ。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO82378030X20C24A7TYC000

こういう話を歴史でしてほしかったな。想像がいろいろと搔き立てられる。こうやってみていくと、日本は、東アジアの端っこ、太平洋への入り口のロケーションで、複雑な人種が集まる多様性のある社会だったようだけど、日本語の文字ができなかったのは、やはり大陸的な争いが起こるような環境ではなかったのだろう、海と山と厳しくも自然豊かで四季もあり、食べ物に恵まれていたからだろうなとか。