都心オフィス賃貸事情
作日の日経産業新聞より。
東京や大阪の中心部のオフィス賃料が下落しているようです。
理由は、景気低迷を背景に経費削減のためにオフィススペースを縮小しているため。
■8月末募集賃料
・東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)→19,867円 (昨年8月は、22,901円)
・大阪中心部 →12,616円 (昨年8月は、12,926円)
■8月末空室率
・東京都心 →7.57% (昨年8月は、3.86%)
・大阪中心部→9.47% (昨年の記載なし)
この結果に驚きました。
東京都心でこんなに賃料も空室率も悪化しているとは・・・・・
2ヶ月ほど前、渋谷の賃料が結構下落していると聞いたので
恐らく東京都心3区だと、もう少し緩やかな結果になるのではないかなぁとも思うのですが。
不動産証券化業務に携わっていた頃は、
シナリオとしては想定していた下落の範囲内ではあるものの、
現実的にはないだろうなぁと思っていたレベルです。
確かにオフィス賃料は、住居系の賃料と比較して
景気の影響を受けやすいと言われていますが、
この1年の間に、こんなに急激に変化するとは、
思いませんでした。
一方、今、オフィス拡張などでオフィスを探す会社にとっては、有利な状況のようです。
実際、賃料が高い時期には、4~5件のビルを見学してオーナー側の言い値で急いで契約
することが多かったようですが、今では、10~15件の物件を比較、条件が有利なビルを
選ぶ企業が多いようです。
さらに契約交渉でフリーレントを条件として提示するのは
当たり前のようです。
ちなみにフリーレントとは・・・
契約期間の最初の数ヶ月分の賃料を徴収しない契約。
初めて知ったのですが、
フリーレントって、
企業がオフィスを借りる際に、
内装工事や通信設備などを準備する間に賃料が発生しては、
今いるオフィスの賃料と2重に負担することになるため
この準備期間の数ヶ月をオーナー側で負担するという趣旨で始まったようです。
これは、テナントにとっては、有難いサービスですね。